特徴とそこで働くやりがい

介護施設や介護サービスは沢山あるが、高齢者のリハビリ、自宅復帰を支援するサービスが介護老人保健施設だ。業界では老健と呼ばれ、要介護1以上の高齢者が基本的に利用されるサービスとなっている。また、特別養護老人ホームと似ていると感じる方もいるかもしれないが、介護老人保健施設の場合は原則として入居した高齢者は数ヶ月で退去しなければいけないという特徴がある。どちらも介護サービスを受けられる事は変わりないが、特別養護老人ホームはターミナルケアまで行うのに対し、介護老人保健施設は短期間だけ高齢者の介護やリハビリのお手伝いをするのがメインとなる訳だ。

そして、介護老人保健施設で働く職員のやりがいは、介護やリハビリを通して高齢者に喜んでもらえる事、何かを目標とする高齢者の力になれる事だろう。歩けなかった高齢者が、介護老人保健施設でリハビリを重ねるうちに歩けるようになれば、高齢者と一緒に喜びを分かち合える。また、リハビリを行い、少しずつ症状が回復していく高齢者を見られれば、高齢者の力になれているという実感を味わえるだろう。更に、高齢者自身も今まで出来なかった事や、目標に掲げていた事が出来るようになればそこで自然に笑顔が生まれる。多くの高齢者の笑顔を見られるのも老人保健施設の大きなやりがいだ。

元気になって自宅へ戻る事を夢見る高齢者に寄り添い、リハビリや介護を通して支え、ありがとうと言ってもらえる仕事を探しているなら老人保健施設も1つの選択肢となるだろう。